【短】ホワイトデーはチョコより甘く



―トントン




「奈々、お友達よ。」




奈々ちゃんのお母さんがそう言うと




「入っていいよ」




と奈々ちゃんが言った。




私は軽く、息を飲んで入った。




「こんにちは。」




「咲ちゃん…」




奈々ちゃんは私を見るなり、少し怯えているような感じだった。




まぁ、さっきのことがあったから仕方ないか…




そんなことを考えていると、奈々ちゃんが



「ど…どうしたの…?」




と聞いてきた。





「ちょっとさっきのことについてお話しておこうと思って。」





私は作戦を決行した。




やはり心が痛い…