―トントン 「奈々、お友達よ。」 奈々ちゃんのお母さんがそう言うと 「入っていいよ」 と奈々ちゃんが言った。 私は軽く、息を飲んで入った。 「こんにちは。」 「咲ちゃん…」 奈々ちゃんは私を見るなり、少し怯えているような感じだった。 まぁ、さっきのことがあったから仕方ないか… そんなことを考えていると、奈々ちゃんが 「ど…どうしたの…?」 と聞いてきた。 「ちょっとさっきのことについてお話しておこうと思って。」 私は作戦を決行した。 やはり心が痛い…