私は顔を赤くさせ、瞳に涙をため静かに聞いた。 ――――――――― ―――――――― ――――――― 何があってそういうことになったのかを聞き終えて、 「…ってことは、私を守るため…?」 そう聞くと、陽は顔を赤くさせ、私をまた抱き締めて言った。 「俺は、世界で奈々しかいらないくらい、奈々の事が好きなんだよ。」 「…っ」 また涙が溢れてきた。 「俺は、奈々とこれからもずっと一緒にいたい。だから、俺は絶対に奈々を自分からはなさない。」