私は身体を起こして陽に言った。 「私、陽が分かんないよ!!不安だよ!咲ちゃんのこと抱き締めて…!咲ちゃんのこと、好きなら私に構わないでよ…っ!」 一気に言葉が溢れだした。 「私ばっかり好きみたいで辛いよ…」 すると、陽は私のことを抱き締めた。 「やだ…っ!抱き締めないで!」 すると暴れる私をさっきより強く抱き締め、私の口を、陽の口が塞いだ。 「…ん…っ…」 数秒間唇が触れた後、感情が落ち着いてきた私に言った。 「お願いだから、聞いて…?」