―奈々side 私は家に帰った。 部屋に入るなり、制服も脱がずにベッドにうずくまった。 ―トントン するとドアをノックする音が聞こえた。 「奈々、お友達よ。」 お母さんの声が聞こえた。 真奈かな、と思い、入っていいよと答えた。 が、部屋に入ってきたのは、 「こんにちは。」 私が今、一番会いたくなかった人… 「咲ちゃん…」