【短】ホワイトデーはチョコより甘く



「え…」




いきなりのことでびっくりした。




「咲、ごめん。俺は、」




奈々がいるから、と言おうとしたら咲に言うのを妨げられた。





「やだ!なんであの子なの!?私の方がずっとみぃ君のこと知ってるし、好きだもん!!」




「ごめん…それでも俺は、奈々が好きなんだ。」




「そんなに…?私のこと嫌い…?」




「嫌いじゃない。けど、咲のこと、そういう風に見れない。」




すると咲が黙り込んだ。




そして、




「じゃぁ、諦めるから、最後に抱き締めて…?」