「ねぇ、奈々。本当にリクエストとかないの?」



夕日が綺麗な帰り道、陽が聞いてきた。



「うん!陽に任せる♪というかお返しとか気にしないでいいよ!」



うん、だって今以上に望むものなんてないもん!



生徒会してて忙しいのに、こうやって一緒に帰ってくれるし!




「それは俺が嫌。んー…、まぁ、楽しみにしてて!」



と腕を引っ張られ額にキス。



もちろん私は真っ赤に。



「はは!奈々可愛っ!」



「か、からかわないでよっ///」



「ごめんって。」



笑いながら言う陽。



この笑顔にも私、弱いんだなぁー…




この幸せがずっと続きますように―…




この願いが崩れるのは、もう束の間だと



この時の私は知るわけがなかったんだ…