【短】ホワイトデーはチョコより甘く





「そんなことないよー!今まで付き合ったのは二人だし!」



「そうなんだぁ~」



「っていうか奈々ちゃんは何の料理が得意なの?」



と話題を戻されてしまった。



「えっとぉ…あんまり得意じゃなくて…」



そう苦笑いで言うと



「あはは!謙遜しなくていいよぉ!みぃ君味にはうるさいからね!」




………。



私はどうしてもその場にいるのが嫌になって、



「あ!そろそろ出よっか!」



と言ってお店をでて、咲ちゃんと別れた。




「どうしよう…」



このままじゃ嫌われちゃう…?



私は携帯電話を取りだし、発信を押した。



―トゥルルル…



―ガチャッ




「真奈ーーーーーっ!!!!!」



私は真奈にバレンタインの様に助けを求めた。