「あ、タバコもーねぇーや。ちょっとかってくるわ」





「あ~!翔太てめぇパンダのマーチ買って来いよな」





「はっ?自分で買えばいいだろ」





「お前が・・・」



「はいは~い、やめときなさいってば。いっしょにいきなさいよ、俺も行ってやるから。」

















ーーーーーーというわけで、今あたしの部屋にはあたしと、あたしのベッドで熟睡していらっしゃる蓮氏の2人だけ







スースー規則正しい蓮の寝息を聞きつつ、特に何もすることが無くなったあたしは
ついさっきまでの事を思い返した











キトコウコウ
ーーー紀十高校正門前






「なにしてんの?」





「は?タバコ吸ってる」





「いやいや、そうじゃ無くてネ、翔太くん。君がこんな所でタバコ吸いながら座り込んでいるから紀十高校の生徒がビビって帰れないのだよ」








金髪に黒のメッシュ。耳にはキラキラと沢山のピアスがあって







360度どこからどうみても完璧に不良だ




その上この街を仕切ってる1人ときた








実際、帰れないどころか校舎からすらも出てこれてない




ぽつんと正門前に突っ立てるのが今のあたしの現状









「そんなのどーでもいいだろうが、ほっとけ」





「うっわぁ」







「・・・」








凄まないでください