圭子が来て、2人で祭りの中に入った。

「毎年かなり少なくなって来たよねぇ」

『うん。あんま楽しくないね』

「あっ酒飲むかぁ」

『いぃねぇ』



私達は、またコンビニに行きビールを買って、祭りの入り口に座って飲む事にした。
2人でほろ酔いになって来た頃、圭子が
「あれ、拓登じゃなぁい??」
拓登(タクト)とは、私の1番のお気に入りの2個下の後輩だ。本当に可愛いの。
初めて出会ったのは、拓登が中学2年ぐらいの時だった。
その頃と比べて拓登は、背も高くなり、大人に近付いていた気がした。

私は
拓登の所に行って
『拓登久しぶりぃ。』
「あっお久しぶりです」
『最近彼女とは?』
「別れましたよ」

彼女は私の後輩だった。
別れたなら別に関係ないかと思い、たわいもない話をしていた。

拓登の携帯に着いてるストラップを見て、可愛いいねと言ったら、拓登はそれを
「大事につけてて下さいね」

と言って、私にくれたんだ。
それが彼からもらった始めてのプレゼントだった。