籠の中の鳥

「それで、りんかが、拓登と話たいって言ってるんですけど、いいですか?」

『えっっ!?』

私は考えた。
ちゃんと話あってもらった方がいいのかなぁとか
このままだったら、りんかもかわいそうだよなとか…



でも今拓登とりんかが話をしたりしたら、絶対に元サヤに戻っちゃう気がした。


今の自分には拓登が、りんかの所に行かない自信など、なかった。

『無理だわ』

と言って電話を切った。



遊んでた時期がかぶってたなんて…
私と遊んでる時も、拓登とりんかは付き合ってたんだ。

嘘付く事ないのに。