籠の中の鳥

『もしもし〃』

「あっ拓登です。電話してって言ってたんで、電話しました。もぅ家ですか?」

『家だよぉ』


と、またたわいもない話をしたんだ。

その日は5時間ぐらいずっと話ていた。

今度、餃子を食べに行こうとか、自転車でハンバーグを食べに行こうとか、拓登の家の10個の楽しい話も聞いた。

10個の楽しい話は、レベル1からレベル10までの話で、10個まで、考えて話す拓登が面白くて面白くて、時間を忘れるぐらい笑いあった。


「また連絡するね」

と、拓登に言われて電話を切った。


初めて拓登の事、色々知った気がした。

その日はずっとどきどきしたまま、いつの間にか寝ていた。