その時、
「拓登~起きろ~!!!!」

と、お父さんなのかお兄ちゃんなのか、区別がつかない声で、拓登の部屋のドアを叩きながら、叫んでいた。


『拓登、起きて!仕事だよっっ』


と、私が言っても、なかなか起きない…


寝てる時は本当子供みたい。
起きる時も子供みたいに、なかなか起きてくれないんだ。

その時、さっきよりも、怒鳴った声で
「拓登~!!!!!」


と、叫んだ。

やっぱりどっちなのか区別がつかなかった。



拓登は

「今行く~!」


と言って、だらだらしていた。

起きてたなら返事しろよ…