僕は言ってやった。 「ねえ、ゆき。何で投げたの。 やりすぎだろ」 久しぶりに吠えてやったが、彼女は何も言い返さずソファーに腰をおろしに行き、荒々しい手つきで卓上カレンダーを引っ掴んだ。 「……ここに書いてあるもん」 彼女か発したのは陳謝の言葉ではなくて、僕は苛立ちを顕わにした。 「聞いてるの?何でこうやって物を投げつけるの? こういうの好きじゃないって言っただろ」 「だってここに書いてあるもん!」 今度は、彼女の声がつんざき カレンダーを叩きつけられた。