篤志はちらっと桜木を見て、 「真逆なんだよ。前野と…」 そう、つぶやいた。 「何?も−藤沢くんムカつく!! 行こっ!!」 前野はそう言って、2人女子引き連れて去って行った。 「篤志…昨日の話。 絶対誰にもいうなよ」 篤志は、うんうんと頷いた。。 「俺はこう見えて口が堅いんだよ。 だから安心しろ」 へへっと篤志が笑った。 本当に大丈夫か…こいつ。 なんだか一瞬不安になったけど、 確かに篤志は口が堅った。 それから教室では一切、 篤志は桜木の話しをしなかったし、 誰にも言わなかった。