見渡す限りの青い空…
照りつける太陽…

時々聞こえる波のさざ波…


セミの鳴く音がウザい…


時々鳥が飛んだり、飛行機が飛んだりしておもしろい………わけあるかっ!

ぐったり路上に寝そべって汗だくの俺は…
そばに置いてあったむき出しのギターを手にした。

男「熱っ!

駄目だ…っ。なにもやる気がおきん!


…ああ。腹減った…

しばらくボーとしていると…

目の前が暗くなり、少し涼しくなった。


日が暮れて来たのだろうか…?早いねぇ…夏の夕暮れは。




…早すぎない?



女「あの……っ!だ……大丈夫……です…か?


影の正体はこいつか?


メガネを掛けた黒髪でセミロングくらいの女だ。


男「……。


周りに人はいない。

俺?
別にいいけど。


男「……飯。


女「え?…は、はい。今パンしかないですけどっ。
はいっ!

差し出されたそれはあんパンだった。

勢いよく出した割には手が振るえてる…あんパンも…



金髪でバシバシに髪立ててりゃしゃあないか…

俺も起きあがって無愛想にパンをもぎ取ると1秒で完食した。

いや…1秒は言い過ぎた。




男「う…!