「どうしたの?」 「クビになった…」 「え?」 「風呂介助の時、入れ墨が見つかって…その場でクビ…」 それは中学校の時いれたもの。 前に聞いていた。 「…」 わたしは何と声をかけたらいいかわからず黙ってしまった。 「就きたかったから嬉しかったのに…」 廉はおばあちゃんの事を思い出して泣いた。 わたしもつられて泣いてしまった。