『沈黙の森へ』


嬲られて微笑む君は
白痴に見える
悪意
嘲笑
君には
理解不能
実はそうなんだろう
盲目には理由があるんだ
猫が好きなネズミが
半殺しで遊ばれて
痛いけれど満足なんだ

いいよ
生きも死にもしない
僕の込めた弾は
何処にも届きはしない
愛しても届かないなら
愛するだけにしよう
沈黙の森で

もうサバトは終わったのかな
愛した人が壊れていく
怖れながら
望みながら
生きながら
見たくないけど
見てしまうのだろうか
僕は

大丈夫
もう
救われなくていいよ
僕が悪かった
狂うのも
きっと悪くない