グイッ その時、通り過ぎようとしていた教室から 一つの手がニョキッと現れ、私の腕をさらった。 同時に、私の体は何だか柔らかいものに包まれた。 な…何が起こったんだ……? “香月〜!!!” クマキチの声がすぐ横を通り過ぎていく。