「でも…。」 「グジグジ言わない! そもそも、本当は紗和子が幸村くんと付き合うなんて百年早いのよ!!」 「ひゃ、百年…。」 辛口な彼女の言葉が胸に刺さる。 「ねぇ、紗和子。 あの“王子様”を手に入れるのがどんなに大変なことか分かる?」