楠さんの恋人!




なんで―………



なんでチャイムが鳴るの!?





「うぅ…」


せっかく勇気が出たのに……



「いずっ――キーンコーン、
カーンコーン……―――



「…すみません、何ですか?
聞こえませんでした。」


「……何でもないです」



肝心な所で駄目になったよっ!!


「聞けるチャンスだったのに…!」


はぁ…と深い溜め息をつき、
階段を降りる。


このまま聞かずに家に帰っちゃうと
ほのかが恐いな…。ははは…。


どうしよ…

先生にもう一回聞く
勇気ないしなぁ…



……――そうだっ!!