楠さんの恋人!




うぅ…分かんないよ。



イオンとかさっぱりすぎる…!!


集中力が無くなってきて、
ふとほのかを見ると数学の宿題を
やっているみたいだった。

邪魔しちゃ悪いと思い
ほのかに話しかけるのをやめ、
辺りを見回してみる。


「あ…れ?」


私がそう呟くと
ほのかは問題を解く手を止め、
顔を上げた。

「ん?千尋、どうかした?」

「えっいや、あそこに居るのって
後藤くんじゃない?」

「あっ本当だ。後藤ー!」


ほのかが声をかけると
後藤くんは振り向き、
笑いながら私達の
テーブルにやってきた。