楠さんの恋人!




「ぇっえっ!?」

「何動揺してるんですか?
大丈夫ですよ。
今まで習ってきたことを
きちんと覚えてさえいれば
満点間違いなしですから。」


先生…

この私がきちんと覚えていると
思いますか…?


「まぁ2日間の間に
ちゃんと復習しといて下さい。
それから最低でも80点で。」

「えっむむ無理無理!」

「何故です?
今までみっちりプリント
やってきたじゃないですか。」



いやっまぁそうだけど……

そのプリントでさえ
ろくに解けなかったのにっ!

「とれますよね?そのくらい。
てか、とらないとどうなるか
分かってますよね…?」


口調は優しいのに
言ってる内容はどぎつい…


「…は……………ぃ。」

「それじゃあ
楽しみにしてますよ?楠さん?」






ってなわけです。


うぅっ絶対無理だよ……

「ほら、千尋!
まだ問題残ってんでしょ?
休憩しないのっ!」

そう、ほのかに注意され
また問題集に目を落とす。