気がつけば体育館裏まで来ていた。 「―ッハァ…ハァ……。」 ずっと無我夢中で 走っていたから息切れが凄い。 私はその場にしゃがみこむ。 先生の好きな人って あの人なんだ…… じゃあやっぱり、昨日のは夢―… 違うとは言いながら、 心の中でどこかで思ってた。 先生の好きな人が 私なんじゃないかって。 そんな事あるはず無いのに―… そう思うと自分が恥ずかしくなる。 本当にバカだな私… てか何でこんなに苦しの…? 分かんない…分かんないよ…! 「…楠さん?」