楠さんの恋人!






不思議に思いながら
そっと中を覗いてみた―…


そこには先生と、もう一人
女の人がソファに座って居る。



その光景を見て、
なぜだか分からないけど
少しだけ胸が痛む。



そして私は、
良くないと分かっていながらも
先生と女の人の声に耳を傾けた―…





「…―。」


「……!…――。」



上手く聞き取れないけれど

二人の真剣な表情からして
大切な話しなんだと言うことが
読み取れる。


そんな風に考えていると、
暫くして声は小さいながらも
少し内容が聞こえるようになった。