「ほのかは補習授業どんな感じ?」
「ん―…普通。
それより千尋は?
長谷川と二人きりで
何かあったりした?」
ニヤッと笑いながら
ほのかは私の腕をつんつんしてくる。
「なっ…何にもありませんっ!」
「嘘でしょ。
さっき答えにつまってたし。」
う゛っ……
さすがほのか…鋭い!
実はほのかに聞かれたとき
昨日の準備室の出来事を
思い出してしまった―…
夢じゃなかったとしたら
先生なのかなって……
好きな人は居るみたいだし…。
………って、
自意識過剰すぎだろっ!
ありえないから!
しっかりするんだ私っ!!
そんな一人突っ込みを
している私を
ほのかが不思議そうに見ている間に
学校に着いてしまった。
