―――――――…… ―――――…… ―――…… 「……」 「……」 車に乗り込んでから 暫く時間が経ったけど お互い黙ったまま―… 沈黙って苦手なんだけどな… そう思っていると突然、 「…楠さん。」 赤信号に捕まって停車した時 そう先生が話し掛けてきた。 「そこに入っている 飴取ってもらえますか?」 「え、あっはい!」 先生の指すそことは 助手席にあるダッシュボード。 そこから頼まれたものを 取り出して手渡す。