「だいぶ綺麗になりましたね。
今日は楠さんのお陰で
助かりましたよ。」
「え!?ぁっはい。」
お礼を言われるなんて
思ってなかったから少し驚いてしまった。
いつもこれだけ優しかったら
いいのになぁ
そんな事を思いながら
鞄からお茶を出そうと
したんだけど…
飲みきったみたいだった。
どうしよ……―そうだ!
「喉渇いたなぁ。
…先生、ジュース買ってください。」
「はい?何言ってるんですか?」
予想通りだよ…
だけど今日だけは
絶対に買ってもらうんだから…!
「今日かなり頑張ったんだから
それくらい良いじゃないですか。」
「ん―…まぁ、いいでしょう。
今日だけですからね?」
やったぁ!
「ありがとうございます!」
「はいはい。
それじゃあ待ってて下さい。」
そう言うと
先生は準備室から出ていった。
「はぁ―…」
疲れたなぁ…眠いし、ダルい。
先生が帰ってくるまで
横になってようかな―…
そう思い、
私はソファーに寝転がる。
そしていつの間にか
眠ってしまった――……
