楠さんの恋人!




――さて、

そんなときめきもつかの間。

微笑んだかと思ったら
急にいつもの鬼畜長谷川が出現!

「楠さん、さっき頼んだ書類整理
終わりましたか?」

「あっ…まだ…です…」


「まだ?…まったく。
何やってるんですか?
本当にのろまですね」


「ほ、ほっといて下さい!
私には私のやり方があるんです!」

「へぇ。だけど
その自分のやり方とやらで
いつも失敗してるんじゃ?」

「……」

「ほら図星。」


ひっひどいっ!!


本当にときめいた自分バカじゃん!

そんなやり取りを繰り返しながらも
ちゃくちゃくと作業を進めていき―…











「―…よぉし、終わったー!」

「お疲れ様でした。」


ようやく片付けが終わって
時計を見てみると
もう夕方の四時だった。

疲れたなぁ……何か眠たいし…