それからまた少したち
クラスの悲しみも薄れてきていた
今日は良く晴れている。
久しぶりに外に出よう。
「晴」れた空。
暖かい「陽」。
私と晴哉って
このおっきな空みたいだなぁ…。
そんなことを考えながら
空を見上げつつ歩いていた。
キーーッ…
ドンッ
大きなクラクションが聞こえて
そのあとは覚えていない。
でも
夢を見た。
『陽鞠…。』
そこには晴哉がいた
『陽鞠おいで?』
言われるままについていく。
光が見えた。
それはさっきまで見えなかった
暗いトンネルの光。
『俺の分まで生きろ!!』
晴哉は思いっきり笑って言った。
『晴哉…!』