いん とれいん。



ズボンとカバンを持って、ショウがいるリビングまでいく。



「ショウ、お風呂ありがと……」


ショウ、と呼ぶとソファに座っていたショウが振り返りおぅ、と返事をしながら顔をしかめた。



「……なんや、そのかっこは。」

「……だって、大きいから裾引きずってしまうから」

「………はぁ、」



ため息をつかれた。
何でよ、私悪いことしてないよ。何故か目線がキョロキョロと落ち着いていない。そして、立ちあがる



「もー、ええわ。港はベット使い、俺ソファで寝るから。」

「いや私の方がちっちゃいし、泊まらせてもらってる身だし…私がソファで寝るよ。」

「……客にソファで眠らす奴がどこにおんねん、それに俺がベットで寝たらイロイロあかんねん。だから使って、」

「…………っでも、」

「えーから、もう1時やで。高校生は寝なアカン時間やで。」



壁に掛かってある、モノクロの時計を見れば1時3分を指していた。確かに眠いけれど………



私がもう一度口を開こうとしたら、体が反転した。


「………っ!!!なにっ!!」

「もー、さっさと寝なアカン!」

「っだからって………!」



今私はショウにお姫様だっこ状態で運ばれています………