いん とれいん。



再会、とは言えないけど君にまた会えた。
そして、君もまた憶えていてくれたことが嬉しい。



多分、また会えるよ。
きっと、すぐ。そう1分後くらいかな。





「…港!!」



悪戯な笑みを浮かべている彼女に、駆け寄ってデコピンをする。




「ショウ、ただいま。」


港は笑って俺の持っていた写真集を取って、こう言った。




「わすれもの、」


ニッと、笑った彼女の額にキスを落とす。ついでに囁きも。
真っ赤になる彼女なんて気にも留めずに歩き出す。すぐについてくると信じて。