「・・・っん」
重たい目を開ければ、まだ暗かったけれど冬の朝日が少し射し込んでいて朝だとわかる。
そしてゆっくりと体を起こしベットから出る。
ペタペタ、と裸足のまま歩いてソファまで行ったけれどショウはいなくてキッチンからいい匂いが流れてきてお腹が鳴った。
「…おなか減った…」
「…おぅ!起きたか?もうちょっとで出来るからそこ、座っとき。」
言われた通りに小さめのダイニングデーブルの椅子に掛けた。
キッチンから流れてくるいい匂いがが私のお腹の虫を暴れさす。
「出来たで!そっちもってくな」
「…………わぁ」
思わず感嘆の声をあげショウが持ってきたご飯に釘付けだ。ワンプレートにスクランブルエッグやウインナーやサラダにデザートにその他諸々、そして焼きたてのクロワッサン。
「美味しそう………」
「おーきに、さ。食べよか」
いただきます、手を合わせ挨拶するとフォークを持ち、食べ始める。
「……美味しい!」
「おーきにな。なんか照れるわ」
1日ぶりに食べたご飯はいつもみたいに冷たく味のないただ補給するためのものじゃなくて、温かく優しいご飯だった。


