双子じゃないあたし達【完】

俺は振り払った。



美子都が手を振ってこっちに走って来ていた。



「おはよ。早いね」



笑顔で言った。



美子都はいつもストレートな髪はクルクル巻いていて、短パンでハイヒールを履いている。



しかも薄めに化粧をしているのは分かる。



いつもよりまつ毛が多く見える。



つけまを付けているのかな??



「おっおはよ」



なんか可愛くてうまく見れないで目をそらした。



「今日は眼鏡かけてないんだね」



えっ…??



かけてるつもりなんだけど…??



俺は目に手を当てた。



ホントにない。