誠の道ーキミと共にー

原田さんが叫んだ刹那------



怪物が振りかざした腕は沖田さんに当たることなく
地面に食い込んだ。





「こっちだ馬鹿」




いつの間にか怪物の頭上(宙)に回っていた沖田さんが
ニヤリと笑った。




(こ、こわぁっ)




その歪んだ笑顔に私は鳥肌がたった。



しかし怪物はその巨体からは想像もつかないような
俊敏な動きで、沖田さんとは反対側にいる原田さんたちめがけて腕を振り上げた。





「しまった!!」




そう、沖田さんの声が聞こえた気がする。





次の瞬間には、私が放った小刀のシュシュシュッという風をきる音と
ズブッという鈍い音と共に、怪物から赤い血が溢れ出た。



それとともに、怪物の動きも遅くなる。




「・・・」




それをいいことに、沖田さんは後ろから人間で言う心の蔵めがけて
日本刀を刺した。



ズブッという、いままでとは比べ物にならない鈍い音がした。