誠の道ーキミと共にー

すぐに準備できている隊は1番隊だけだったので
この暗闇の中、聞こえるのは一番隊の足音と
衣擦れの音、走る息遣いのみだった。



日頃から沖田さんに
『いつ、いかなる時でも出動できるように準備しておけ』
と、言われていた一番隊だから
この急な要請にも対応できた。



(さすが沖田さんというか・・・
 考えていることが先読みしてて恐ろしいというか・・・)


そんなことを考えながら私は
隊長の斜め後ろを走っていた。



こんなにも静かなのか、京の夜は。



いつもより静かすぎると感じた京の夜に
私は胸騒ぎを覚えた。




「・・・加賀美」



それを察したのかどうかは分からないが、
沖田さんも考えていたのは私と同じだったようだ。










バキィン!




「くそっ
 なんてこった!」




原田は目の前の真っ二つに折れた槍を見つめながら
つぶやいた。