「はあ、はあ、はあ・・・」 暖かいぬくもりの中から目を開けると 真っ先に、お天道様の光が目に入った。 チュンチュンと、鳥の鳴き声も聞こえてくる。 「なんだったんだ、さっきのは・・・ 夢・・・?」 璃桜は額に手を当てて、呆然とした。 はあ、はあ、はあ・・・ 息切れが、まだ収まらない。 汗がびっしょりと、璃桜の黒髪と一緒に首筋にまとわりついた。 なんて、 なんて・・・ 現実味を帯びていて、 愚かな言葉だった。