誠の道ーキミと共にー

殺されたのだ、他の神たちによって。



----------その女神と人間の間に子がいたのも知らずに。



女神はこの世界を浄化する力を持っていた。


この世の魔を払う力。



その力は、存在は、この世の平和を保つ。



そして、その力は子に受け継がれた。






「その子は、この世の災悪を払う唯一の存在。

 何かあったらその子を探して悪を払ってもらうんだな、と言われた」




「しかし、その子が璃桜君であるという確証は?」



「あの者の首から下げられていたお守り袋だ」



「お守り袋?」




松本は頷いた。



「我々が持つことのできるお守りは、当然のごとく誰にでも触れる。


 …しかし、あの者のお守りはそうではなかった」



「と、言いますと?」


「あのお守りは特別なものしか触れない。現に、私も触れなかった。

 …老父にも、似たようなお守りを持っているはずだと言われた」