誠の道ーキミと共にー

さっきから私に注がれる、全てを見透かしたような澄んだ瞳。



それが私に向けられているというのにも我慢の限界だったのに、そこまで信用されて無性に苛ついてしまった。



そして、つい本音が出てしまった。




「どうしてそんなにも死を望むんだ?」



沖田さんの声の質が変わった。

この声は、狼のときの声だ。




「お前は何をそんなに怯えている。」




「怯え?

 ふ、そんなものじゃない」



自嘲気味に、笑った。



「私は人間が嫌いだ。


 この世で最も、な。



 そして、その種族である自分も大っ嫌いだ。」



「…だから、そんな瞳をしていたのか」



「瞳?」