誠の道ーキミと共にー

その一心だった。




「璃桜ちゃんもそう言ってんだ。


 総司の考えすぎじゃないか?」


と原田さん。




「えぇ。」



私は自然な笑顔でそれにのった。




「…実は、私が長州の間者だったら殺しますか?」



「それは-------」



「殺さない。」



近藤さんの声を遮って、沖田さんの声が聞こえた。




「きみは長州の間者じゃない。


 だから、殺す必要もない」




「っどうしてそこまで信じるんだ!!」



初めて、声を荒げた。


周りが戸惑っているのも気にせず、私は叫んだ。




「なぜ、最悪の場合を想定しない!

 最初から私を殺せば、何も問題はないだろう!!」