誠の道ーキミと共にー

その言葉に、私は内心、鼻で笑った。




「…」



私はだらり、と体の力を抜いた。


竹刀を構えていた腕が力なく下される。



その行動に沖田は不思議がった。



「???」


「ならば…

 私も構いませんよ?」



その言葉と同時に、ゆっくりと上向く璃桜の顔。



その表情を見て、沖田は息を呑んだ。




「私は、死を恐れていない。



 いつ、なんどき死が私を襲っても、逃げはしない。」



------私は別に死んでも構わない。




はっきりとそういう璃桜の顔は美しかった。

笑顔でも、なんでもないのに美しいと、沖田は思った。




言ってる内容は凄まじいものなのに、璃桜の中にある凛としたものに目を惹きつけられた。





「何を言って…」