誠の道ーキミと共にー

璃桜sade



私は、迫りくる沖田さんの攻撃に身構えるわけでもなく、ただその場に立ち尽くした。



そんな私を見て沖田さんは、一瞬驚きに目を見開いた、ような気がした。



どうして、「ような気がした」のかだって?


そりゃあ、最後まで沖田さんの顔を見れなかったからね。



沖田さんの表情が見えたのは一瞬。



攻撃を受ける寸前で私は






宙を飛んだ。






寸前で、腹に力を込めて、身をかがませ、両足に全体重をかけ助走もなしに沖田さんの頭上を飛んだ。




そして、飛んでいるときに竹刀を持ち直して、着地したのは
--------沖田さんの真後ろ。



トンッ



着地も軽やかに。


よし、予定通りの場所に着地した。




沖田さんは何が起こっていうのか理解できず、立ち尽くしていた。



そこを、沖田さんの背中めがけて竹刀を一振り。
する予定だった。



その予定は、地から揺れ動き体勢が乱れてしまって失敗した。