誠の道ーキミと共にー

局長である近藤、参謀である山南。


2人はともに、隊士たちの上に立つ者で、判断力は並大抵のものではない。



上に立つ者として、並大抵の観察眼ではいけない。



その2人が判断したのは「引き分け」


どちらかが勝つ試合ではなく、どちらかが負ける試合でもないと判断し、確信した。



(それはそれで面白いんだけど、やっぱりこっちの条件を呑んでほしいんだよな~)



どうしたものか。



そう考えているうちに試合は終幕に近づいてきていた。




(う~ん・・・


 どちらに剣の女神が微笑むか・・・)



あとは、女神様次第か




近藤は道場の開いた扉から見える青空を見た後、すぐに試合の方に視線を変えた。












まあ、人間、成るようにしかならないわけだしね。