誠の道ーキミと共にー

「あの、私は皆さんに自慢できるほどの腕前絵はありません


 実際に、手合せもしてないのにでたらめ言わないでください」



ムカついて一気にしゃべっちゃったけど、後から部屋の空気が重くなったことに気が付いて後悔した。



突然、部屋から「くくくっ」と笑い声が聞こえてきて驚いた。


すると、沖田の笑い声だとわかった。


近藤たちはヤバいって感じで、顔を真っ青にしていた。



この空気を換えようと、何人かが口を開いたがその誰よりも早く沖田はしゃべった。




「言ってくれるな、お前。


 別に俺はお前のことを買い被ってるわけじゃねえ。」



完璧に沖田は近藤の言う「狼」のほうに変わっていた。



「・・・それは、どうも」



「だが、お前が只者じゃねえのも確かだろ?」



この人、口調だけじゃなくて、雰囲気やら性格まで変わるのか。


すっごい強気。



「そこまで言うんなら手合せ願おうか。」



ニヤリと笑う沖田を見て、璃桜は絶対この人女子に人気がある



と、思うのと同時にやってしまったと後悔した。