誠の道ーキミと共にー

私は山南さんと目を合わせずにその表情を見た。


鼻のあたりを見つめてると相手には目を見られているって思われるんだよね。


だから、こういう時は璃桜はいつもこうしていた。


こういう人の微笑みは嫌いだ。


醜い自分がもっと醜く感じるから・・・


でも、璃桜は笑顔を張り付けて答えた


「私は、加賀美 璃桜と申します。」


璃桜はお辞儀をした。


正座しているときの礼儀でだいたい45度程度頭を下げた。



「先日は大変失礼いたしました。


 私も頭が混乱していたものと思われます。


 近藤局長はじめ、皆様に不愉快な思いを抱かせてしまいましたなら申し訳ありません。」



璃桜はさらに頭を下げた。


近藤は璃桜の頭を上げさせた



「そんなことはないよ。

 
 我々のほうこそ不愉快な思いをさせてしまったんじゃないかい?」


お互い様だよ、と近藤は言ってくれる


「それで、話は戻るけれど、さっきの話で何か、気づいたことはなかったかい?」


さっき・・・


えっと、たしか、私が隣の部屋にいたとき・・・・



「そういえば、沖田さん、昨日と雰囲気違いましたよね・・・?」