誠の道ーキミと共にー

「?」


いきなり笑い出した離桜に山崎は唖然とした。

自分はなにもおもしろいことを言ったわけではない。

そのつもりだが・・・目の前の彼は大笑いしている。

いや、それよりも前に・・・
彼は人前でひぃひぃ言いながら笑う人間だったか?


山崎は目の前の出来事に混乱し暫く固まっていた。



「はは、すみません山崎さん。山崎さんは土方さんのことが大好きなんですね。」


「心から尊敬している。」


(うわぁ、斎藤さんみたいな人がここにもいたよ。)


ごほん、と咳払いをして顔をあげた。


「じゃあ山崎さんには特別に。はい、お手を拝借ー」


「?」



不思議がる山崎をほっといて、離桜は山崎の右手を掴んで自分の前に持ってきた。


そして・・・


「?!」


「ね、皆が私に優しくする理由、分かりましたでしょう?」


にっこりと微笑んで言えば山崎は顔を真っ赤にしてばっと手を引いた。


「なっ、ななな・・・!!」


「あ、晒触っただけじゃ分かんなかったですか?待ってください、今・・・」


「わあああぁ!!!!!!!!やめろ、分かったからもういい!!!!!!!!」


「あ、そうですか?」


じゃあいいや、そう言って離桜は着物から手を退けた。