「・・・」
私は部屋の有り様をみて絶句した。
(-------これは、ひどい・・・)
「・・・お前がいなくなってから、俺たちの目からみても分かるくらい隊士たちの容態が悪化した。」
「・・・今まで誰も目を覚ましていないんですか?」
「あぁ。」
目の前には始めて新撰組が神獣と対峙したときに負傷した隊士たちが眠っていた。
あの神獣の爪には毒が塗られていた。
その毒の解毒薬を隊士たちに施した。
だから、もう目覚めても良いはずなのに-------
(どうして・・・?どうして誰も、目を開けないの・・・?!)
私の胸に焦燥が広がる
「松本先生はなんと仰っていましたか?」
「松本先生は・・・」
口を開いた近藤さんは顔色を曇らせて口を閉じた。
その表情から近藤さんが何を言わんとしているのか察することができた。
「松本先生は、目が覚めないのならこのまま・・・」
「殉死(じゅんし)だろうと。」
「トシ・・・」
「感傷に浸るな、近藤さん。」
やはり最後の一言を言えなかった近藤さん。
近藤さんはぐっと唇を結んだ。


