誠の道ーキミと共にー


頭を抱えながら今起きている状況を把握する。


わ、私、今、新撰組内の沖田さんの部屋にいて、で、その前までは・・・


えっと・・・


あ・・・
確か、何かに取り憑かれていた浪士たちに襲われたんだ。

で、沖田さんに助けられて原田さんたちにも助けられて・・・

アブリエルが現れて・・・
そのあと・・・


私、アブリエルと闘ったの・・・?



「沖田さん、私・・・」



「けほっ、けほこほっ」



「っ、大丈夫ですか?!沖田さんのほうこそ絶対安静です!!」



いきなり咳き込んだ沖田さんに慌てて布団を出ようとする。


ズキッ



「痛っ・・・」



起き上がろうとして、身体中から悲鳴が上がっているのに気づく。



「俺は大丈夫だから、加賀美は寝てろッ」


脇腹を押さえる私を沖田さんは慌てて優しく布団に寝かせてくれる。