誠の道ーキミと共にー

その声はなんだか悲しみに満ちているような声だった。



ずっどおおぉぉぉおん



「?!」


その時聞こえたやけに派手な音に顔を揚げる。



「あぁ・・・どうやら飛龍の勝ちのようですね。」


アブリエルがぽつりと呟いた。


目の前では大きく天に向かって叫ぶ、鳥の神獣。


あの人形の神獣は灰となって消えていた。



キシャァァアア-------



もう一度雄叫びをあげる神獣。


アブリエルのほうに視線を向けるともうそこにアブリエルの姿はなかった。