沖田side
気を失い、座り込む加賀美を支えながら目の前の男を睨む。
「・・・お前、本当に何者だ?加賀美の仲間じゃないのか?」
「・・・私は姫を守りたい。私を救ってくれた恩人の大切な方だから。」
「それが天王神ってやつか?」
「・・・さぁね。貴様には関係ないだろう。」
その物言いにむっと眉間にしわを寄せる。
アブリエルはふと目線をそらして歩きだした。
その足取りはふらふらで覚束ない。
「こいつを傷つけるならいつでも相手になる。」
「ハッ。私が姫を傷つける訳がないだろう。」
「ならば何故、本当のことを言わない?」
アブリエルはピタリと歩く足を止めた。
後ろを振り返り、俺を睨む。
「さっきの話、聞いていたのか。」
「聞いていたなにも、あんな大声で話されちゃあな。」
ふぅと聞こえるように大きなため息を溢す。
それが気にくわなかったのかその覚束ない足取りで俺に近寄ってくる。
「真実を話したところで、姫が傷つかないとは限らない。それにお前こそ、なんなんだ?」
ずいっと顔を寄せられて後ずさる。
こいつ・・・
ほんとに男か?
藍色がかった切れ長の瞳に鼻は高くて筋はすっと通っている。
まぁつまりは女顔のよう。
土方さんみたいだ・・・
本人の前でそれを言ったら不機嫌になるので言わないが。
「『こいつを傷つけるなら』とかなんとか言っていたが、どういうつもりだ。」
気を失い、座り込む加賀美を支えながら目の前の男を睨む。
「・・・お前、本当に何者だ?加賀美の仲間じゃないのか?」
「・・・私は姫を守りたい。私を救ってくれた恩人の大切な方だから。」
「それが天王神ってやつか?」
「・・・さぁね。貴様には関係ないだろう。」
その物言いにむっと眉間にしわを寄せる。
アブリエルはふと目線をそらして歩きだした。
その足取りはふらふらで覚束ない。
「こいつを傷つけるならいつでも相手になる。」
「ハッ。私が姫を傷つける訳がないだろう。」
「ならば何故、本当のことを言わない?」
アブリエルはピタリと歩く足を止めた。
後ろを振り返り、俺を睨む。
「さっきの話、聞いていたのか。」
「聞いていたなにも、あんな大声で話されちゃあな。」
ふぅと聞こえるように大きなため息を溢す。
それが気にくわなかったのかその覚束ない足取りで俺に近寄ってくる。
「真実を話したところで、姫が傷つかないとは限らない。それにお前こそ、なんなんだ?」
ずいっと顔を寄せられて後ずさる。
こいつ・・・
ほんとに男か?
藍色がかった切れ長の瞳に鼻は高くて筋はすっと通っている。
まぁつまりは女顔のよう。
土方さんみたいだ・・・
本人の前でそれを言ったら不機嫌になるので言わないが。
「『こいつを傷つけるなら』とかなんとか言っていたが、どういうつもりだ。」


