誠の道ーキミと共にー

「はぁっ、はぁっはぁ・・・」



「おい、左乃・・・」



「あぁ・・・」



「こりゃ、一体どういうわけだ・・・?」



「俺にもわかんねぇよ・・・ただ、こりゃぁ・・・」



林を抜けると原田と永倉は立ち止まって茫然とした。

永倉は茫然と前を見ていた。

原田は冷や汗をかきながら苦笑いで前を見ていた。



「幕府始まって以来の大惨事だ・・・」



二人の目の前では人々が一様に逃げている。

そんなか、そんな人々を気にするわけでなく二つの大きな獣が対峙していた。




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